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シーリングの改修について

豆知識 2018.12.20 (Thu) 更新

今日は、シーリングについてUPします。

先日のお客様との打合せで築十七年でシーリングの改修はしなくて良いですか?との質問がありました。

当然、耐用年数も経過しておりますので打ち替えをして頂くのが最適ですとお答えしました。

では必須では無いのか?

帯板はもちろん改修が必要ですが、外壁については塗膜により紫外線の影響も少なく現状でのひび割れや、破断箇所もなく柔軟性を維持しており緊急性は無いと判断、また、庇の有効幅も大きく紫外線の影響が少ないことも考慮し、今回の塗替えにより更なる紫外線保護も可能になる為、今回は改修と未改修の両方にてご提案させて頂きました。

建築にとっての長寿命化の観点においては改修する事が適切であるのは分かっておりますが、財産価値の維持向上と費用対効果を考慮すると、今回はむやみに改修するのはお施主さまにとって良い判断とは思えませんでした。

もちろんこうなってしまっては改修しかありませんが・・・

シーリングがこの様に防水機能を果たさなくなってどの程度の有効期間があるのか?

壁内へ雨水の進入が始まっても透湿シートがありますので、室内への漏水が発生するとは限りませんので、ベランダの外壁などのシーリングの破断については見逃しがちです。

雨水の進入により、サイディングボードは表面は表層塗膜があり撥水効果がありますが、裏面については素地そのままですので吸水性が高く浸透しやすいのです。壁材に浸透した水分は温められて蒸気となり排出を繰返し壁材の強度が低下して、外壁材が反ったり変形し固定不良が発生します。

今まで経験から壁内への雨水の進入から、2~3年程度で外壁材の劣化が目視で確認できるまでになると思います。

立地環境や、設計、施工により10年程度でシーリングの破断が発生する場合もあり、今回のように17年経過しても柔軟性を維持している家もありますので一概には最適な時期を特定できませんが、一年に一度程度は目視にて確認するのが良いと思います。

シーリングの防水機能の欠如は、主要構造部への腐食だけでなく白蟻の誘引ともなりますので、見付けたら現地調査をお願いしてみてはどうでしょう?

外壁調査での調査面積では自称県下No1ですので、お待ちしております。

さて、最後にシーリング改修の際にはオートンイクシードお勧めです。