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【アルミ製品の塗装は出来る】浜松市外壁塗装屋根塗装専門店|加藤塗装

豆知識 2019.05.16 (Thu) 更新

先日、御客様への説明の中でアルミカーポートの塗装は可能ですか?

と聞かれましたので塗装は可能ですとお伝えしたところ、途端に怪訝な顔をされました。うまく説明出来ずに
多分、誤解を招いたままだと思いますので改めて自分なりに整理しUPします。

結果から言うと【アルミ製品の塗装は可能】です。住宅用アルミ製品は「アルミサッシ・エクステリア商品・笠木・雨戸・帯板などなど」それぞれに完成工程のなかでの塗装の仕上げ方法が違ってきます。

良く問題になるのがアルミサッシです。アルミサッシは焼付塗装(熱硬化型樹脂塗装)にて仕上げ塗装がされており非常に硬度が高い塗膜形成になっております。その為に塗料が剥離したり、割れや傷などが発生し問題となるケースが多く発生します。

アルミサッシにおいても塗替えは可能です。但し、熱硬化型樹脂塗装仕上げの場合には既存同様の強度が得られず、これまでと同様の使用方法において傷や剥離などの現象が発生する確率が高いのでお勧めしていないと言うのが弊社の見解です。

では、何故?

これは、塗装方法によ大きく関係するのですが、通常我々外壁塗装専門店がお客様のお宅にお邪魔して適用できる塗装方法は

1)手作業 :刷毛・ローラーによる塗装

2)機器塗装:エアレス工具などにより吹付け塗装

そして、使用する塗料は下記の乾燥型の塗料に限定されてしまいます。

①常温乾燥型塗料 : 塗料を常温の空気中で乾燥させる塗料
②揮発乾燥型塗料 : 強溶剤の揮発のみで塗膜が完成する塗料
③酸化重合乾燥塗料:空気中の酸素と結びつき二重結合間の重合反応にて塗膜形成する塗料
④重合乾燥型塗料 :主剤と硬化剤を結合することで三次元の網目構造の塗膜形成する塗料

アルミサッシなどの工業用各種製品に塗装する工業用塗装で使用する塗装方法は

各種装置を使用した

1)機器塗装 :エアー工具を使用したスプレーガンにて塗装する方法
2)静電塗装 :霧化した塗料を製品に帯電させ電気的引力で吸着させる方法
3)電着塗装 :水溶性樹脂液のなかに製品を浸漬し電流をながして塗装する方法
4)焼付塗装 :粉体にした塗料を静電や容赦により製品に付着させ過熱融解し塗膜とする。

使用する塗料は

①強制乾燥塗料 :自然乾燥よりも少し高い温度(66℃)で塗料の乾燥を促進
②加熱乾燥塗料 :加熱(66℃~180℃)によりバインダーの架橋を起させて硬化させる塗料
③揮発乾燥型塗料:※上記参照
④重合乾燥型塗料:※上記参照

アルミサッシの多くは、上記の工業用塗装分類の焼付塗装(または熱硬化型樹脂塗装)になります。熱硬化型樹脂によって加熱して乾燥させて得た塗膜は非常に硬いことが特徴になります。

われわれ塗装専門店でも扱いの出来る重合乾燥型塗料製品が多くなり緻密な塗膜形成が現場でも可能になり、アルミサッシなどへの塗装も可能になって来ました。しかしながら、熱硬化型樹脂塗装の硬度には到底及ばないのが現実です。

ゆえに【アルミサッシの塗装は出来る】しかし、熱硬化型樹脂塗装にて仕上塗装がされている製品については既設同様の強度が得られないため現段階では推奨出来ないのが現実です

参考までに、アルミ製品のなかでも熱硬化型樹脂塗装での仕上塗装ではないものあります。こういった製品については、塗替え塗装が可能になります。

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先日のお客様も多分こう言った経験上から、アルミ製品は塗装出来ない。塗装出来るという業者はおかしいと判断されたのではないかと思いますが、工業用製品のなかでも各メーカーにて仕上げ方法が異なり、アルミなどの製品でも焼付け塗装をしていないケースも多々ありますので注意が必要です。

長文を最後まで有難う御座います。繰返しになりますが

【アルミサッシ・アルミ製品の塗装は可能】【但し、熱硬化型樹脂塗装の硬度には及ばない】

摩擦等の発生する箇所(ふとんなどを干す笠木・アルミサッシなど)は避ける様にすると良いと思います。

もし、ご自身でのDIYをお考えのかたは塗装をする前に、布切れなどで塗布するだけで簡単に躯体表面のツヤを取り戻すことが出来るこんな商品もあります。まずはメタルウェアを試してみては如何でしょうか。

気になる事がございましたらお問合せ頂ければと思います。

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