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カラーベスト屋根材パミール!外壁塗装のことなら浜松塗装専門店|加藤塗装

豆知識 2019.12.14 (Sat) 更新

今回、大失態をしてしまいました。

築後17年のお宅に施工前調査の段階では比較的良好に推移していると判断し、塗装でのメンテナンスをお勧めしました。

施工前写真

パミールとは

元々ニチハという企業が1996年~2009年に発売していた化粧スレート系の無石綿屋根材です。
アスベストが配合されていないことから当時注目され、多くの工務店やハウスメーカーでも使われていました。スレート屋根に使われるアスベストは繊維状になっていてスレートが踏み割れしないように配合されていましたが、発がん性物質として問題となり、アスベストの代わりにパルプ繊維などが配合され、ノンアスベスト商品としてパイオニア的存在でした。しかし、パルプ繊維を使ったことで吸水性が高まり、結果として早い年数での劣化に繋がってしまった様です。

この屋根材はもともとの強度不足もあり塗装不可になります。塗装しても層状に加工された屋根材の層状剥離が止まらないのです。

今までの経験から築後17年のパミールにおいては比較的分かりやすいほどの劣化が見られましたので、今回問題なしと判断し図面などの確認を怠った事も反省点です。パミールはニチハより1996年から2008年にて製造販売(現在は製造中止)された商品ですので該当していることは把握していたのですが・・・・・・

足場架設後に水洗いをしたところ、脆弱な部分が剥落し職長よりパミールではないかとの相談がありました。まさかぁと思いながらも早速現地確認したところ

水洗い後

愕然としましたが確かにパミールでした。大失態・・・・

直ぐに施主様と相談し今回、きっちり直そうという事になりリクシルのTルーフにてカバー工法を採用頂きました。当初予定のご予算をオーバーさせてしまい本当申し訳ありません。

また、施主様におかれましてはとても好意的に耳を傾けていただき申告して有難いとまで仰っていただき恐縮しました。ご協力ありがとうございます。